映画



ほっと一息つけて幸せになるのが映画を観るとき。
映画館でスクリーンを前にワクワクするのもいいし、
ソファーでのんびりくつろぎながらっていうのも捨てがたい。。。
とにかく心の栄養になるんですよねー。
しかも、いい映画って人に観てもらいたくなるもの。
ここでは、カフェでくつろぐようにのんびりと
私なりの感想を交えつつ紹介していこうかなあと思っています。
…と思ったら、忙しくてなかなか更新できず、
面白かったものだけ更新しているので、
途中からはほとんど☆5つになってます(笑)
映画の好みは人それぞれですので、
あなたのお勧めも教えてくださいね。

    タイトル  
ストーリー 感想
場所感激度
 
アフタースクール
 出演、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子。長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか、多数の映画賞に輝いている内田けんじ監督作品。 30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”を描く。ある日、教師を務める大泉洋の所に同級生がたずねてくる…。

 ストーリーをはっきり公開していなかったので、内容があまりわからない状態で観ました。 感心!ほんっと、面白かった!いや〜、満足の内容です。観たあと、友人とかなり話し込みました。 とにかく観てほしいとしか言えないけど、お勧めです!
 ● 
2008.
6
☆☆☆☆☆
 
 最高の人生の
   見つけ方
 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演。 余命6ヶ月と宣告された、全く違う生き方をしきてきた2人の男性が病室で意気投合する。 生きている間にやりたいこと“棺おけリスト”を作り、残りの人生を生き生きと駆け抜ける。

 目的を持って生きるということは、人を輝かせる、人生を楽しむのに遅いことなんてない!そう強く感じました。 全く違う人生を歩んできた2人。違うからこそ、お互いにないものを吸収し、いつしか強い友情が生まれる。 家族の存在の大切さに改めて気づかされる。さすがの2人の存在感に、すーっと惹き込まれて心が満たされる映画でした。  
 ● 
2008.
6
☆☆☆☆☆
マリと子犬の物語  “新潟県中越地震”の実話を基に描かれベストセラーとなった絵本、「山古志村のマリと三匹の子犬」を映画化した作品。 大地震で無人になった村に取り残された母犬マリと子犬の姿、人々との心の絆を描く。

 つながれていたリードを血が出るほど引きちぎり、がれきの中からおじいさんを助け出そうとするマリ。 大地震で割れたガラスで足を切りながらも、外にいる生まれてまもない子犬とおじいさんの間を何度も何度も足を血だらけにして往復する。 マリが来なければおじいさんは生きることをあきらめたかもしれません。 避難の際に村には動物だけ残され、子犬のためにエサを探し、やせ細っていきます。 自分も犬を飼っているだけに、映画が始まってすぐから最後まで、ほぼずっと泣いてました。 人と犬との絆を描くだけでなく、何よりこの映画は地震の恐ろしさをはっきりと見せつけます。 いつ来るかわからない大地震への心構え、備えに役に立つ映画です。  
 ● 
2007.
12
☆☆☆☆

 河童のクゥと
      夏休み
 小学校からの帰り道、少年が偶然見つけた石をきっかけに河童が現われる。初めは驚き怖がっていた家族もいつしか河童を受け入れ、クゥと名づけて大切に育てる。そんなある日、河童の仲間を探し求めて岩手県の遠野へ少年とクゥ2人だけで旅をする。 自然の川でクゥは生き生きと泳ぐ。ところが、帰ってきたクゥを雑誌社の人間が待ち構えていて、ついに河童の存在が知られてしまう…。

 初めは、岩手の遠野が舞台だから、と見たんですが、見て良かった!!泣いて泣いて、河童の純粋さ、人間の汚さや儚さ、弱さに悲しくなってしまった。でも、人間にはあったかいところも大事にしたいところもたくさんあるわけで、 誰もが間違いうることに怖さを感じた。この映画は、ストーリーも素晴らしいけど、とにかく表情豊か。つられて笑ってしまうところもたくさんあった。そして、大自然や水が綺麗。触れてみたくなるような清らかな水。ああ、遠野に行きたくなった。  
 ● 
2007.
8.28
☆☆☆☆☆

レミーのおいしい
   レストラン
 ネズミなのに、鋭い嗅覚と舌で素材の味を吟味し、手が汚れるからと後ろ足だけで歩くレミー。本まで読めて、今は亡き天才のシェフ・グストーに憧れ、自分もシェフになろうと夢を抱くようになる。 しかしある日、独りぼっちになったレミーは、パリにあるグストーのレストランにたどり着く…。

 ネズミの話だからって甘く見てると思いっきり裏切られることになる(笑)。なんといっても、このアニメはプロの技が光る。風になびく、水で濡れる、動きと共に揺れる毛並み!1本1本に至るまで見とれてしまう。 そして、愛くるしい鼻や小さな手。この手でスパイスの大きな缶を持ってパッパッ!と振り込む。なんて機敏!そして、何といってもお料理が美味しそうで美味しそうで…。これは、お腹すかして見ると危険です☆  
 ● 
2007.
8.28
☆☆☆☆☆

ハリーポッターと
不死鳥の騎士団 
 ファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズの第5巻の映画化。主人公ハリー・ポッターとその仲間たちが邪悪なヴォルデモート卿相手に、秘密同盟の“不死鳥の騎士団”と協力して戦う姿を描く。 これまでになく激しい魔法戦を、より肉体的にも精神的にも成長したハリーらが戦い抜く。

 第一回から見ていますが、今回は闘いのシーンが多いと聞いていて、ちょっとためらっていました。 でも、細部にいたるまで見逃せない美しい映像の数々にはやっぱり感動。ハリーを始め、みんなの成長ぶりも、闘いへむけての成長に重なり、とてもいい作品でした。 ファンタジーな演出が楽しかった今までに比べて、雄大で、迫力のある映像が多かったけど、全く作り物っぽくない新しいキャラたちのしぐさに安心してひきこまれました。ストーリーをしっかり復習して見ないと損しますよ!  
 ● 
2007.
8.28
☆☆☆☆
    どろろ   妻夫木聡、柴咲コウ主演。はるか昔か、遠い未来か定かではない時代。
何度斬られても死なない奇妙な身体をもつ百鬼丸と、魔物を倒すことのできる左腕の妖刀に興味を持ち、こそ泥、どろろが付きまとう。そんなどろろを百鬼丸は初めは鬱陶しがっていたが、 時を重ねていくうちに百鬼丸もしだいに心を開き、共に旅をするようになる。
旅をしていく中で深まる二人の絆と、次々と明らかになってゆく百鬼丸の過去。 どろろの両親の仇、醍醐景光とは何者か。 何故百鬼丸は身体の四十八箇所が奪われたのか、百鬼丸の本当の両親は誰なのか。 その謎が明かされたとき、物語は大きく動き出す… 失われた身体と心を取り戻すための二人の旅は続く。

面白かった!でも、期待しすぎましたー。やはり。手塚治虫の世界を表現するのは難しいらしい。
現実とCGとうまく統合するのは至難の技だなと思いました。
これから見る方のために詳しくは触れませんが、
現時点で表現できる最大限の映像なのかなと。
凄く素晴らしいところと、あれっ?ってところと、まだら模様の完成という印象。
でも、深くて面白いストーリーがぐいぐいひっぱってくれて
最後には、満足!という気持ちになれます。手塚治虫はすごいなあ。

映画「どろろ」でほれぼれとしたのは柴崎コウの演技。うまかったー。泣けた。
 
 ● 
2007.
2.9
☆☆☆
    手紙   東野圭吾原作初の映画化。山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ出演。親を亡くして2人で生きてきた兄弟。 ギリギリの生活をしながらも、弟だけは大学に行かせてやりたい、そんな兄が無理をして働き腰を壊して働けなくなってしまう。 追い詰められ、大学に必要なお金だけを盗るつもりで盗みに入った家で誤って老人を殺害してしまう。 強盗殺人の弟として生きていくことになった弟と刑務所の中の兄の人生が手紙を通してつづられていく…。

 東野圭吾の書く文章が大好きで、この映画を観る前に先に原作を読みました。どうしようもなく悲しみに包まれる重い作品だったけど、 この世の中で生きていくことについて、犯罪について考えさせられたし、手紙の温かさが伝わった素晴らしい作品でした。 映画を観て、はじめは映画用に変えられた設定に躊躇してしまったし、ずいぶん軽く仕上げたんだなという印象でした。 東野圭吾の緻密な文章が好きな私はやや不満も感じたものの、最後まで観て納得しました。 映画館で泣くと、他の人の集中力を欠く感じがして嫌だからけっこう我慢するんだけど、深くにも、ツツーッと涙が流れる程度ではなく ティッシュをバッグから出さないとまずいくらい泣いてしまった。でも、まわりもそうでした。 泣きにいくために映画を観るつもりは全くないしそういうオススメの仕方はしたくないけれど、 「人が人と生きていく」ということについてじっくり考えさせられました。手紙、書きたくなったなあ。  
 ● 
2006.
11.14
☆☆☆☆☆
デスノート 
ザ・ラストネーム 
 超人気漫画の映画化。前編につづく後編。藤原竜也主演。死神の声・中村獅童、池畑慎之介。
「そのノートに名前を書かれた人間は、死ぬ」死神が落としたノートを拾ったのは天才的な頭脳を持つ大学生だった。刑事局長である父を持ち、 強い正義感を持った彼は世の中に野放しにされている凶悪犯の名前をノートに書いて理想の世界を作り上げようとする。 不審死が続くなか人々は救世主「キラ」の存在を口にし始める。そんななか「キラ」を見つけようともうひとりの天才が現われた。 2人の頭脳戦は新たな局面を迎える…

 前編はテレビで見ました。想像もできなかったストーリーとその練りに練った展開が面白くて、後編を見ずにはいられませんでした。 とにかく…原作者の頭の良さに完敗。よくこんな物語を思いついたものです。ノートのルールもよくできている。面白かった! 2時間半くらいでしょうか。長めの作品でありながら展開が早いので、細かいところまで見逃さないよう疲れていない時に観るのが大事。 さらに、前編を予習後早めに観に行くのをオススメします。  
 ● 
2006.
11.14
☆☆☆☆☆
    ゲド戦記   人間世界に現われないはずの竜が、突如海上に現われた。 それと呼応するかのように世界ではさまざまな異変が起こり始める。 世界のバランス(均衡)が崩れ、人々の頭が変になっていく…。 災いの原因をつきとめる旅に出た大賢人ゲドは国を捨てた王子アレンと出会う。

 手嶌葵の「テルーの唄」と宮崎作品の映像の美しさに惹かれて足を運びました。スクリーンで観て良かった。 手嶌葵の歌は楽器など何もいらなくて、ただただずっと聴いていたい「声」であり「音楽」。 自分の心の素直な部分がにじみ出てきた。「心を何にたとえよう 花のようなこの心 心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを」 萩原朔太郎の「こころ」をモチーフに宮崎吾朗監督が書いた詞が私に沁み込んでいきました。 殺人事件や戦争が簡単に起きている世の中に今届けるべき作品だと思ったし、生きることや命について再び大切に考えることができた作品。  
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2006.
8.28
☆☆☆☆
    M:i:V   トム・クルーズ主演。ミッション:インポッシブル最新作。スパイを引退し教官になったイーサン・ハント(トム・クルーズ)が 自らの教え子の危機を救うべく再び立ち上がる。しかし、事態はそれだけにとどまらず彼の本当の姿を知らないフィアンセの命も危険にさらされ、 イーサン自身も経験したことがない絶体絶命のピンチに陥っていく。強大な敵が欲しがる「ラビットフット」とは何か? 果たして48時間以内にミッションは遂行されるのか?

 観終わった後の素直な感想は「面白かった!スカッとした!これぞスパイ映画!」 展開が速いけれど、ポイントポイントでしっかりとわかりやすく押さえてありストーリー的にも面白い。T、Uを観ていなくても楽しめると思います。 ベルリン、ローマ、ヴァージニアなど世界を飛び回り、豪快でハラハラさせられて飽きることのない時間でした。前作Uより面白かった! それにしても、あの走りっぷり!素晴らしい…。40代とは思えない体力。 ひとつひとつに手を抜かないで取り組み、年を重ねるごとに素敵になるところがトム・クルーズの素晴らしいところです。  
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2006.
7.25
☆☆☆☆☆
  タイヨウのうた  YUI、塚本高史、浅木久仁子、岸谷五朗出演。
 雨音薫(YUI)16歳は太陽の光に当たると死んでしまうかもしれないXP(色素性乾皮症)という病気を抱えていた。 彼女が外を歩けるのは夜。毎晩決まった場所でストリートライブを行い、月の光の下でお気に入りのキャンドルを灯して歌い続ける。 歌と同じように幸せを感じる瞬間が彼女にはあった。それは眠りにつく前の明け方、サーフィンに向かう孝治(塚本高史)を部屋の窓から眺めること。 そんな出会うはずのない二人が運命に引き寄せられる…。

 YUIさんの歌声が聴きたくて観てきました。どの歌も優しく切なく心に沁みこんできて満たされた気持ちになりました。 映画初主演というYUIさん。その初々しさ、ちょっとそっけない感じと一生懸命な感じがぴったりでした。 彼にとっては手を広げて浴びたい気持ちいい太陽の光が彼女にとっては恐ろしいものになる。 この事実をしっかりと乗り越えていく2人、家族、友人、全てが愛しいものに思えました。 テレビドラマ「タイガー&ドラゴン」で個性的な役を演じていた塚本高史さんの爽やかな演技も物語を重すぎないものにしていました。 そして、岸谷五朗さん最高。  
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2006.
6.
☆☆☆☆☆
ダヴィンチ・コード  トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ主演。
  閉館後のルーヴル美術館で館長の死体が発見された。死体のまわりに残された不可解な暗号。 その暗号のなかには、その夜彼が会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンの名前が含まれていた。 容疑者としてつれてこられた教授は館長の孫娘で暗号解読官のソフィーに助け出される。 警察の追跡をうけながら暗号の謎を解き始める2人。しかしそれは、歴史的真実を覆す謎解きの始まりにすぎなかった。 ダヴィンチが絵画に残した歴史を揺るがす暗号とは?

 よくできた作品だけれど、とにかく集中しなければいけない映画です。でも、前評判で話題になりすぎて私はちょっと物足りなかったかなぁ…。 盛り上がりを期待せずフラットな気持ちで「新しい発想」を楽しめれば満足できそう。 「難しいから本を読んでおいたほうがいいし、疲れている時には観ないほうがいい」という知人の話でしたが確かに。 学校で習った歴史のキーワードが多数出てきてそれを思い出すにも神経を使いました。  
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2006.
6.7
☆☆☆
嫌われ松子の一生  中谷美紀、瑛太、柴咲コウ、谷原章介、BONNIEPINK、木村カエラ…など個性的キャラ多数出演。
 小さい頃から父のためにいい子を目指し、教員になった松子。修学旅行先で盗難事件の罪をかぶってしまい、転落人生が始まる。 男から暴力を振るわれ、不倫の末捨てられ、ソープ嬢になり、人を殺し、最後は醜く太り荒川の河川敷で死体で発見される。 そんな叔母・松子の存在を知らされ、死んだ後の部屋の整理を頼まれた甥が松子の人生を改めて見つめなおしていく。

 原作を本で読んでいたので、あまりの違いにビックリ。CGを多用し、生花で各シーンを彩り、ポップな曲でつづっていくミュージカル作品になっていた。 女の子なら誰もが憧れるお姫様のような世界。悲惨な松子の人生を、「彼女は自分らしく愛に生きた!」と ポジティブにユーモアたっぷりに表現していました。いい意味で裏切られ、でも、裏切らない部分があるというか… とにかくファンタジックなんだけど全く異質な感じがせず本質はしっかり伝えてくれていました。 原作と違った明るいだけの作品にしないで欲しいと思っていましたが、見やすいけれどすごくすごく深い作品になっていました。 中谷美紀かわいさ!美しさ!可憐さ!に感激☆さらにお花大好きの私は見とれました。しばらく「happy wednesday♪」のフレーズをよく歌っていました。
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2006.
5.29
☆☆☆☆
PROMISE
 プロミス
 真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、ニコラス・ツェー出演。
戦で親を失った少女は生きるすべもなく、死者の懐からまんじゅうを盗んで食べようとしていた。 その様子を見ていた少年に盗っ人と呼ばれ、つるしあげられる……。 涙にくれる少女の目の前に運命の神が表れ「この世のすべての男からの寵愛と、不自由ない生活を約束しましょう。 その代わり、お前は決して真実の愛を得ることはできない。それでもいいですか?」と聞かれいいと答える。 その数年後、奴隷として生きてきた純粋な男、伝説の甲冑(かっちゅう)を身にまとう強い男、美しい支配者と出会う。

 映像美、華やかさにうっとりする作品。見た目を重視した「ヒーロー」に似た印象がある。 また、CGを使ってまるでマンガのような演出をしたところなど、思わずぷっと笑ってしまう。ある意味マンガと思って見た方が楽しめるかもしれない。 でも、ストーリーは、色んなことをじっくりと考えさせる内容。彼女の幸せは何だったのかとか、自分はどう生きるべきかとか、 人生の皮肉さ、悲しさまでも考えさせられる。重要なのは冒頭。ここから全てが始まり、場面は忙しく展開していくので絶対遅刻厳禁! それにしても、セシリア・チャンって綺麗だなあ。
  
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2006.
2.14.
☆☆☆
ブラザーズグリム  マッド・デイモン、ヒース・レジャー主演。かの有名なグリム童話を書いたグリム兄弟をめぐる物語。ある村で10人の少女が失踪した。 何故彼女たちはいなくなったのか…。その影には恐ろしい魔物が潜んでいた。兄弟はこの事件を解決することができるのか?!

   難解な推理を要求されると思い、期待して行ってしまったのでちょっと拍子抜けしました。さらりと見られるファンタジーというところでしょうか。 本題に入るまでの前半がまどろっこしい感もあります。魔物のキャラクターが面白くて楽しいものの、ビデオで観ても良かったかもしれません。
  
 ●
2005.
12.2.
☆☆
 ALWAYS
 三丁目の夕日
 昭和33年、東京タワーが完成するこの年の東京下町を舞台に、 人々の貧しくも愛と希望に満ちた温かい暮らしが描かれる。堤真一、吉岡秀隆、小雪、薬師丸ひろ子出演。

 中盤から泣き続けて泣き続けて胸が苦しいのと温かいのとでいっぱいになりました。友人と一緒に泣き声が出るくらい泣きました。 映画が終わったあともすぐには立てなくて、感動に包まれていました。 本音を言えば最初は「ふーん、素朴な映画だなあ」と気楽に観ていました。 私は初めてテレビが来た喜びや、新しく冷蔵庫が来た感激を知りません。でも、いつのまにか映画の中のみんなと一緒に喜んで笑っていました。 一瞬一瞬がとっても愛しくて、人と人とのつながりの深さを感じることができました。時には叩いたり厳しく言い放ったり、 でも根っこにはちゃんと愛があって、幸せな気持ちになりました。心が夕日色に染まる優しい映画です。 一平君と六子ちゃんがすごくかわいい!  
  
 ●
2005.
11.22.
☆☆☆☆☆
    SAW2  「SAW」続編。今回は一軒の屋敷が舞台。そして人数も8人に。
金庫がおいてある部屋で目覚め、出口のない館から出るには、もちろん連続殺人犯ジグソウから与えられたゲームをしなければならない。 それぞれに与えられたゲーム。ひとりずつ消えていく…。外に出られるドアはどこにあるのか。

 あの「SAW」の続編が出たということで見逃すわけにはいきません。冒頭から、思わず顔を手で覆ってしまう恐怖!!ひゃー!! 息もつかせず次々とストーリーは展開していくんですが、ひとつひとつの仕掛けが巧みで、とにかく夢中になります。 ただ残虐なのではなく、頭脳をフル回転させる面白さ。映画館で観たので静かにしたかったのですが、ハッと息を呑んだりあっ!と声を出してしまうこと度々。 最後も感心させられるラスト。ほーっとため息をつきました。しかし、それにしても怖すぎる…。前作よりグロくなっていますし、痛い…。
  
 ●
2005.
10.31.
☆☆☆☆☆
     SAW  男が目を覚ますと足をつながれ真っ暗なバスタブの中にいた。叫び声を上げると部屋にいたもう一人の男が目を覚ました。 そして中央には男の死体。足元にはノコギリ。生きるため、そしてこの部屋から出るためには謎の人物から与えられた恐ろしいゲームをして タイムリミットまでに謎を解かなければならない。例えお互いを殺しあうことになっても…。

 これは怖い!怖すぎる!!そして面白い!!低予算のために舞台はほとんどバスタブなのですが、そんな不自然さは微塵も感じません。 むしろその状況が圧迫を感じ、じわじわと恐怖を運び、一緒に必死で推理してしまうのです。納得の内容。今年のおすすめの映画として色々な人に言っています。 本当に面白かった!不気味な人形が夢にまで出てきそう。キコキコキコ…。
  
 ○
2005.
8月
☆☆☆☆☆
チャーリーと
 チョコレート工場
 ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア主演。ティム・バートン監督。40年以上も世界でベストセラーとなっている作品の映画化。 貧しいけれども家族思いのとてもピュアな少年がいました。 普段は家族みんなでキャベツのスープで飢えをしのぎ、年に一度の誕生日プレゼントの板チョコを楽しみにしていた少年。 近くにあるチョコレート工場を見ては幸せな気持ちにひたるのでした。そんなある日、世界でたった5人の子供をその工場に招待するというのです! チャーリーは金色の招待券が入っていることを期待して誕生日の大切な板チョコを開けますが…。

 ジョニー・デップ好きの私はもちろん公開初日に行ってまいりました。なんてファンタスティック! ティム・バートンらしい、ちょっとあやしいムードが漂うけれども美しい映像。 そしてジョニーはさすが、面白キャラですっかり物語の中の住人でした。さらに「ネバーランド」で共演し、ジョニーが監督に勧めたというフレディ君も名演技。 今にも壊れそうな小さな家にぎゅうぎゅうに暮らす7人家族の中でみんなを思いやり、とてもあったかい気持ちにさせてくれます。 そんななか「世界からたった5人の子供が選ばれる!」こんな楽しい企画が打ち出されます。ちらっと日本も登場します。 そこにまつわる人間の意地汚さや欲も、人間味があって面白い。そして一番は工場の中の夢のような世界!あたりはお菓子でできていて食べ放題。 次々と楽しいハプニングが起きます。特に私はリスのしぐさにやられました(笑)。音楽もダンスもとても楽しく堪能してきました。 そうそう、皆さん、帰りに板チョコを買ってしまうでしょう。ふふ。
  
 ●
2005.
9.10.
☆☆☆☆☆
 皇帝ペンギン  マイナス40℃の南極の大自然に生きる皇帝ペンギンの知られざる感動のドラマ『皇帝ペンギン』。
2005年1月、フランスで公開されると、またたく間に『WATARIDORI』『ディープ・ブルー』の10倍以上の大ヒットを記録し、 ヨーロッパ全土を驚きと感動で包み込んだ。動物行動学の研究者でもあるリュック・ジャケ監督は、 たった3人の仲間と南極で8880時間かけ、今まで誰も観たことのない南極の壮大な自然のスペクタルと、 単なるドキュメンタリーを越えた、皇帝ペンギンの親と子のあたたかな物語を創り上げた…。

 息をのむ美しい氷の世界。そこに柔らかな朝日が差し込む。そしてオーロラが空を舞う。
一気に映画の中に吸い込まれました。 そして…ペンギン!ペンギンって、ずいぶん体が動くんだ!ということに驚きました。首をえいっと伸ばしたり、こどもを包むためにお腹がふわんとふくらんだり、 急いで移動するときは「やっ!」とお腹からダイブしてまるで湯たんぽに足がついたように翼で氷をこぎます。ぷるんとしているかと思えば まるでシルクのようにつやつやとした光沢を見せつつふわふわした羽毛。こんなにじっくりペンギンを見たのは初めてです。 真下から見上げているシーンや海中をびゅーんと泳ぐ映像もあって、いったいどうやってこんな映像を!とびっくりしました。
ペンギンはあの愛くるしいスタイルでトコトコ歩くだけじゃないんですよ。うん。心配で前のめりになったり泣けてきたり夢中で観ました。 ドキュメンタリーなので、これがエンディング、というストーリー的なものをあまり期待しすぎると物足りないかもしれませんが ひとつの命を生み出すための必死の生き様。子ペンギンの愛くるしさ!この作品がとても好きになりました。
今回大沢たかおさんと石田ひかりさん神木隆之介君の吹き替えを観ました。ナレーションがちょっとイメージが違うところがあったので字幕でも観たいなあと思いました。 石田ゆりこさんのほうが良かったなあ。
  
 ●
2005.
8.2.
☆☆☆☆☆
 スターウォーズ
 シスの復讐
 ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン主演。 シスの暗黒卿ダース・ベイダー誕生の秘密が明かされるシリーズ完結編。 クローン大戦が勃発し、アナキン(ヘイデン・クリステンセン)とアミダラ(ナタリー・ポートマン)の秘密の結婚から3年後、 分離主義者の勢力はますます拡大。共和国側は窮地に追いこまれていた。アナキンはシス卿のダーク・ティラナス(クリストファー・リー)を死闘の末に倒すが、 弟子を失ったシスのマスター、ダース・シディアスは新たな弟子にアナキンを選び、暗黒面に引き込むべく、策略を巡らす…。

 とにかく美しい!この映像美は映画館で観るべきです。おおーっ!!と圧倒されっぱなしでした。 今の技術はすごい、ジョージ・ルーカス監督がもうこれで最後と気力を振り絞ったのがよくわかります。戦闘シーンも迫力がある! こういった映像だと少しでもチープなところがあると興ざめですが、さすがの映像でした。 ヘイデン・クリステンセンも、前作では青い感じで魅力が出し切れていませんでしたが今回とても綺麗でたくましかったです。 比べてナタリー・ポートマンはもっと美しいはずなのに主役のヘイデンを生かすためか素朴なメイクと仕上がりでした。ちょっと残念。 そしてわずかに疑問が残るストーリー展開もあり、内容に浸ると言うよりは映像、迫力を味わう作品だと感じました。 個人的にとても好きだったのがオビワンが最後の方に乗っていた恐竜のような生き物。不思議な鳴き声で愛くるしかったです。 スターウォーズはこういうキャラひとつひとつを丁寧に表現しているのがいいですよね。
  
 ●
2005.
7.24.
☆☆☆☆
   50回目の
 ファースト・キス
 ドリュー・バリモア、アダム・サンドラー、主演。
 交通事故の後遺症で”前日のことを全部忘れてしまう”短期記憶喪失障害のルーシー。 そんな彼女に水族館で獣医として働くヘンリーが恋をした。 彼は毎日、彼女との初対面から始め、愛を告白する…。
 はじめのうちはコメディー色が強すぎてちょっと想像と違ったなと思ったんですが、 最後は泣きそうになるのを我慢しても涙がじわじわ出てきて何ともいえない温かいもので胸がいっぱいなりました。 「胸がいっぱい」って本当にこんな感じなんだ、って変なことに感心しました。 毎日恋をして、毎日がファースト・キス。とてもロマンティックだけれど、思い出を共有できない悲しみがあって、 支える家族や友人のつらさもあって。でもヘンリーはあきらめなかった。愛ですよ。愛!あーなんて素敵☆ ロマンティックなラブストーリーを観たい時には絶対おすすめ。ちなみにワッフルを食べたくなるはずですから(笑)。
  
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2005.
7.19.
☆☆☆☆☆
 イン・ザ・プール  松尾スズキ、オダギリジョー、田辺誠一、市川実和子、ちはる、森本レオ、きたろう出演。
 伊良部総合病院、神経科の注射フェチ・伊良部一郎。「この病院大丈夫なのか?」と思わせる、へらへらして怪しげで常識外れな医者。 持続性勃起症、強迫神経症、プール依存症…。訪れる患者たちはいつのまにか彼の妙な魅力に惹かれていき、解決にむかう…。
 奥田英郎著「イン・ザ・プール」を5月に読みまして、映画が公開されたら絶対観ようと決めてわくわくしていました。 本では伊良部一郎はでっぷり脂ギッシュな色白のおっさんだったので、細身の松尾スズキさんはどうなんだろうと思っていましたが、いいね! にへーっとした笑顔がいい(笑)。1人で観ていたのですがニヤ〜っと笑っている自分に気づき照れました。こらえられずぷぷっ!とふき出すこともしばしば。 面白かったー! 笑える内容なんですが映像がとても綺麗でしたし、印象的だったのは色の使い方。黄色と青が多く使われていて、その辺で精神の不安定さを演出していたのかなと思いました。 伊良部一郎の診察室、白衣は白、それに電灯の青白い光。本では5人の患者の話がそれぞれ読みきりでしたが映画では1人の患者を中心にいくつか同時進行。 そのメインの患者の部屋の中は黄色と青の小物だらけでしたし、プールの青い水が綺麗でした。 そして、全体的に部屋の構成やインテリア、雑貨がとてもかわいくてそのへんも見入ってしまいました。 大瀧詠一、シュガーベイブの音楽もいい効果を出していて、観終わったあとも爽やかな気分になりました♪
  
 ●
2005.
7.19.
☆☆☆☆☆
   宇宙戦争  トム・クルーズ、ダコタ・ファニング主演。雲ひとつない晴天に雷や竜巻が頻発する異常現象が起き、 目の前の道路が割れて突如現れた巨大な物体が街や人を破壊し始める。レイ(トム)は危機を感じて子供たちと共に街から脱出するが…。

 見終わった瞬間の感想は「は?」でした。前評判もあまり聞こえてこないし何となく不安ではあったんだけど、 トムクルーズファンの私としては見なくては!ということで時間を作って行ってまいりました。あぁ…やっちゃった。 ちょっと許せない感じで、座席を立つ足取りも重かったです。
いや、始まってすぐに「バカにしていてごめん!」と口を開けて拳をにぎりしめ夢中になって「すごいすごい!」と心底感激したんです。 シンプルなだけに恐怖を感じる「よそから来たもの」。想像を絶するそれらからの攻撃。パニックに陥ったとき、追い詰められたときの人間の行動の恐ろしさ。 息が苦しくなるくらい緊迫した空気。これは面白い!!そう思って見ていたら、ラストにむけて怪しげな雰囲気。「…え?これで終わり?」 あっけなかった。時間ないし、どうまとめたらいいか微妙なのでこれで終わらせました的な、無理やりな終わり方。 時計を見てないので不確かですが、最後10分〜20分?で一気にまるくおさめた印象です。もったいない!
「宇宙戦争」というほど戦ってないし、「よそから来たもの」に対する人間の反応や葛藤がメインなのでタイトルもちょっと違うような気がする。 全部で2時間弱なんですが、どうか3時間半にして最後にかけてもっと大事に納得いく流れにして欲しかった。 はじめから8割は面白かった。本当に。それだけに悔やまれます…。
  
 ●
2005.
7.5.
☆☆
    電車男  電車内で暴れる中年おじさんから若い女性(中谷美紀)を救った、ヲタク青年22歳(山田孝之)。 彼女いない歴=年齢の彼は実家在住のシステムエンジニアで、見るからにヲタクを地でいくタイプ。 電車で助けたその女性からお礼に高級ブランドのエルメスのティーカップをもらうも、どうしていいかもわからない。 そして、そのお礼のお礼に彼女をデートに誘うべく、モテない男達が集うインターネットサイトに助けを求める。

 「頑張ってー!」絶対映画館のみんなが思ったと思う。山田孝之のヲタクっぷりが意外にうまい!あえて意外に。 格好だけかなと思ったら、おどおどした話し方、人の目を見ない感じ、指をうじうじいじって、フィギュアを見ると目が輝いて怖いぐらい。 実際にこんなに挙動不審な人がいたら嫌ですが、ヲタクのイメージですよね。 電車でうとうと寄りかかってしまった女の子に思わず「起きてよけて!」と言いたくなってしまった(笑)。
わかりやすいストーリー展開で一気に集中。掲示板に書き込んで応援するそれぞれの人の生活も覗き見できて面白い。 特にパソコンをしている人は「うんうん」と共感しながら楽しめるはず。 映像もパソコンに打ち込んだ文字が画面のあちらこちらにうまく融合していて細かい演出が良かった。
ありえないけどありえるかも…最後は温かい気持ちになった。中谷美紀が愛しそうに山田孝之の頬を両手で包んで…というあの場面が大好き! 中谷美紀の表情がいいし、山田君が本当にかわいい。
インターネットの掲示板と電車のホームが一緒になるところも良かったなあ。
  
 ●
2005.
6.5.
☆☆☆☆☆
   クローサー  カラダを重ねるたび、唇が嘘を重ねる。重なり合う、4人の愛。 ロンドンで引き寄せられるように巡り会ったフォトグラファー(ジュリア・ロバーツ)、 小説家(ジュ―ド・ロウ)、ストリッパー(ナタリー・ポートマン)、そして医師(クライブ・オーウェン)。 情熱、嫉妬、熱望…嘘と真実の狭間で次第に変化していくそれぞれの愛し方、求め方。赤裸々な言葉で綴られる4人の関係は、 ロマンティックで甘美な香を醸し出す。スタイリッシュに見える生活、その裏にある、本音。愛について深く考えさせられる物語。

 胸を少しも見せずとも、ベッドシーンがなくてもこんなに甘美な映画になるというのは驚きでした。 それぞれの恋愛にしぼってストーリーは進んでいきます。ふっと1年たっていたり。
瞬間瞬間をくり抜いていて心の変化や登場人物の雰囲気の変化にドキッとします。4人がどう目に映るのかは観客にまかせているその演出も心にくいところ。 また、挿入歌が非常にいい。アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ダミアン・ライスの「ザ・ブロウワーズ・ドーター」。 この曲がかかると空気が変わる感じ。優しくて悲しげでやわらかい。(デビュー・アルバム『オー』は映画の公開にあわせて再発売している)
4人とも納得の演技だけどナタリー・ポートマンの無邪気さと色っぽさと純粋さに心を鷲づかみにされました。しかもあの開脚!
真っ赤な頭でとげとげしてたり、ソファで寝ちゃって頭ボサボサにしてたり、触れずにはいられないほど妖艶だったり、 ウエイトレスの仕事を終えておかっぱをまとめた姿は可憐だったり…なんて自然。女って変わるよねえ。
  
 ●
2005.
5.31.
☆☆☆☆
交渉人 真下正義  レインボーブリッジを封鎖して解決した「台場連続殺人事件」。 その1年後、東京の地下鉄の最新鋭実験車両1両が乗っ取られ200万人の命が危険にさらされる。 犯人は交渉の窓口として真下を指名するが…。
   テンポ良し単純明快でぐっとひきつけられる。ユースケサンタマリアがかっこよく見えるから不思議(笑)。 普段使っている地下鉄を舞台にするというところがまた面白い。網のように広がった地下鉄のあちらこちらに現れる 暴走車両。地下鉄の秘密も明らかになって、奮闘する男たちの職人技もみせ付けられる。 「踊る〜」に欠かせないコメディの部分もしっかり存在。 でも、ハラハラしてたどりついたラストにあれっ?と首を傾げたのは私だけだろうか…。 最後ちょっと物足りなかったけど、途中経過はかなり楽しかった。
  
 ●
2005.
5.19.
☆☆☆
 僕の彼女を
   紹介します
 「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョン主演。正義感に燃える巡査ヨ・ギョンジンは ひったくりと間違えて善良な高校教師コ・ミョンウを捕まえてしまう。そんな出会いながらも二人は惹かれあうが そんな幸せを壊す出来事が起こる…。
   スラリとしたスタイルとこにくらしい表情、ミョンウを見つめるまなざし。チョン・ジヒョンがとにかくキュート。 風に吹かれる髪の毛やカーテン、紙飛行機、どれもが愛しくて涙が溢れ出ました。ちょっとストーリーに疑問を抱いたけれど きっと深く考えちゃだめなんだわ、これは。純粋になれる作品。
  
 ○
2005.
4.22.
☆☆☆
ブリジット・
ジョーンズの日記
きれそうな私の
 12ヶ月
 「ブリジット・ジョーンズの日記」の続編。敏腕弁護士のマークとラブラブなブリジット。
でも若くて美人の令嬢が現れたり、元恋人であり元上司であるダニエルにいいよられたりとまたまたハプニング続発! ブリジットとマークの恋の行方は?
 レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース主演。女友達とプッ!ハハハ!なんて笑いながら見ました。 まわりでも女性の笑い声が。ブリジットの大きなおしりやうふっと微笑む顔がとってもキュートでした。 でも、男性が見ても魅力を感じないかもねーというのが結論。女ならではの「あるある!そうそう!」というシーンがたっぷりなんです。 それから、今回特に弁護士のマークがかなり素敵!あんな人に大事にされたらいいだろうなあ…。と夢に描いたのでした。
  
 ●
2005.
4.12.
☆☆☆☆
 エターナル・
 サンシャイン
 彼女とケンカをし仲直りしようと会いに行ったとき、彼女はすでに彼の記憶を削除していた。 彼との思い出を消す手術をしたことに衝撃を受け自分も手術を試みるが、 失いたくない大切な思い出が多すぎて彼は脳の中で抵抗を始める…。

 ジム・キャリーとケイト・ウィンスレット、イライジャ・ウッド、 キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、トム・ウィルキンソンと豪華キャスト。 ネームバリューだけかと心配でしたが、静かに沁みこんでくる切なさや キラキラした愛しい日々がとても素敵でした。ドロドロした現実を描く一方で 幸せな瞬間をなんてピュアに描いているのかしらと見とれてしまいました。感情移入してしまいました。

 恋を失った時のつらさや過ごした日々の大切さを 自分の人生とも重ね合わせてしまうところがあるんだろうなあ。涙がつーっと伝わってきましたが、 終了後まわりを見ると静かに頬をぬぐっている人がいました。 大嫌いな部分や大好きな部分どれもかけがえのない想い出だけど、一生懸命恋をしたからこそ ひどく傷ついて忘れてしまいたくなるんですよね。
 単純なラブストーリーかと思いきや、過去、現在、記憶の中、思ったよりも複雑な描き方をしているので、 集中して見ないと楽しめないかもしれません。
 それにしても、記憶が削除できるなら私はしてみたいかも…なんて思いました。皆さんはどうでしょう?
  
 ●
2005.
3.19.
☆☆☆☆☆
 ネバーランド  ある舞台作家が公園で母と4人の子どもたちの家族に出会った。 無邪気に遊ぶうち次第に信頼が生まれ、そこで生まれたのが有名なピーターパンの物語であった。

 ジョニーデップ主演。これは単なるピーターパンのできるまでというストーリーではありません。 少年の心の成長、夫婦愛、母性、当時の社会のあり方、人はどう生きて愛するべきなのか、全てがひたむきで愛しい物語です。 空想と現実が入り混じり、物語は進んでいきます。この映像の切り替えも見事。笑ったり泣いたり本当に楽しい映画でした。 見所はたくさんありますが、映像の美しさと、子どもたちとデップとのやりとり。そして子供たちの母親の変化。 はじめは生活に疲れて美しさを失っていた彼女、気づくと変化しているんです。
エンディング、しばらくは席を立つ人がいませんでした。本当にいい映画でした。
  
 ●
2005.
2.25.
☆☆☆☆☆
 MAKOTO  検察医の真言には、亡くなった人が見えてしまう。 何かを伝えたくてじっと見つめる人々。そんな人々の言葉にならないメッセージを伝えようとするが…。

 この映画は主題歌、河口恭吾「夢の真ん中」に惹かれて見ました。実はあまり河口さんの曲は好きではなかったんですが、この曲は素晴らしいと思いました。 メロディー、歌声、聴いているだけで心がきゅっと締め付けられる感覚。この映画のために作られただけあって見事にシンクロします。 また東山紀之の線の細さが主人公にぴったりでした。ただ、がっかりした部分も。 以前ドラマ化された「きらきらひかる」をモチーフにしているそうですが、これと同じネタが!この映画の前半中核部分です。残念。 
  
 ●
2005.
2.22.
☆☆
死ぬまでにしたい
   10のこと
 かわいい二人の娘、愛する夫とともに平穏な日々を過ごす彼女は、23歳のある日倒れ癌だと告知される。 若いため体中に転移し、残り2ヶ月の命だと。 家族には秘密にし、死ぬまでにしたいことを実行していく。ちょうど10項目。 そんななか彼女は死の宣告をきっかけにそれまでよりも自分らしく生きていることに気づくのだった…。

 私はこの映画を甘くみていました。タイトルに惹かれたんです。観て涙が止まりませんでした。 悲しくて悲しくて、でも、観終わったあとすぐにまた観たくなってもう一度観ました。 自分だったらこんなにひたむきに生きて、死んだあとに残される子供や夫、両親のために行動できるだろうか。 自分のことだけで精一杯になってしまいそうです。 もちろん自分が今までできなかったこともやっているんですが、 そのひとつひとつが素朴でかわいらしくて正直。 映画の随所に使われる音楽も気に入っています。彼女の人生には音楽が優しく寄り添っているんです。

それから、映像もいいんですよ。死を前にしているから、雨も空もすべてが愛しく美しく感じます。 あまり詳しく書くと映画を観る前の人に良くないんですが、私はコインランドリーの場面が好きで 今、パソコンの壁紙にしています。
  
 ○
☆☆☆☆☆
デイ・アフター・トゥモロー  海水温が各地で13度も上昇。地球温暖化で環境が破壊され、あたりはまるで氷河期に。 父親は離れ離れになった息子を救出に向かうが…。

 映画館で観たかったんですが時間がなくて見逃していた作品。新潟の大地震やスマトラ沖地震津波、アメリカの大雪など ちょうど自然の怖さを感じていた時期に見たので、単純に映像が怖いというより実際にあり得るのではないかと思いつつ見て怖く感じました。 真っ白な雪、氷、映像もとても美しく、人と人とのつながりも強く感じられ心をうたれました。
  
 ○
☆☆☆☆
   救命士  ニコラスケイジ主演。命を救えなかった患者の亡霊に苦しむ救命士。 搬送しても搬送しても事件は発生し続け患者は増えるばかり、 そんな中彼はほとんど眠ることなく救出に向かう…。

 命の炎を消さないように献身的になればなるほど、亡くなってしまったときの罪悪感が強くなるという 救命士の現実を見たような気がしました。助けたいけど逃げ出したいこのジレンマ。 こういう苦しみは救命士に限らず存在すると思いますが、とにかく圧倒されたのがニコラスケイジの演技。 目の力が凄いんです。
  
 ○
☆☆
フレディVS
ジェイソン
 「エルム街の悪夢」のフレディと「13日の金曜日」のジェイソンの対決。 映画公開当時、知り合いが面白いよ、と言っていたのを思い出して見たくなりました。 ちょうどフレディのことも予習したばかりでしたし。

確かに面白かった(笑)。ジャン!などホラー映画特有の効果音や、恐ろしい殺戮シーン。プルプル震えていたんですが、 と同時に「ぷぷ。ありえない」と思えるシーンがありました。ユーモアもあるホラーです。
  
 ○
☆☆
エルム街の悪夢  悪夢の中で怪物に襲われる話、有名ですよね。実はジョニーデップが好きな私。 先日見たジョニーのインタビューで、「エルム街の悪夢」に出演していたと(今更ですが)知り、見てみました。 はっきり言って怖い。

映像がクリアで様々な技術を駆使した最近のホラーよりもじわじわとより深く怖いというか、 視覚よりも精神的に怖かったです。あ、でも視覚的にもギャー!やりすぎだよー!というくらい強烈なシーンが頭に残っています。 ジョニーはかわいかったです(笑)。
  
 ○
☆☆☆
Mr.インクレディブル  かつてスパーヒーローだったインクレディブル。今は政府のヒーロー廃止制度によって能力を隠してサラリーマンとして暮らしている。 そんな時ヒーロー復活を要請されて…。

 先に観た妹がもう一度観たいと興奮していたため共に鑑賞。さすがディズニー!単純明快!思わず笑っちゃうしスカッとしたー!凝っているけど難しくないのが素晴らしい。 絵もすごく綺麗で、感心したのが髪の毛!風になびく様子や水に濡れた感じ、ヘアムースで逆立てた感じがリアルに出ているんですよ。 それから、顔の表情の繊細なこと!例えばインクレディブルの力を抑えて生きがいもなく勤めている顔と、 復活して家族のために世界のために戦う顔、かなり細かく描かれています。 登場するキャラクターのどれかに自分を重ね合わせたくなるのも細かい設定ならでは。 私はエドナ・モードが気に入りました!
 ● 
2005.
1.8.
☆☆☆☆☆
 運動靴と
赤い金魚
 お兄ちゃんが妹の運動靴を無くしてしまった!兄弟二人は一つの運動靴をかわりばんこに履くが、マラソン大会の賞品に運動靴があるのを知り…。

 同じくマジッドマジディ監督作品。「少女の髪どめ」が良かったので他の作品も見ようと観てみたらこれがまた良かった〜。 お兄ちゃんと妹の一生懸命さに応援したくなったり、笑ったり。家族の絆も見えてきてほんわかしました。 ちいちゃな妹が泣いてしまうシーンは涙うるうるでした。それにしても瞳がパッチリでまつげが長くてかわいかったなあ。
 ○ ☆☆☆☆☆
  BARAN 
  少女の髪どめ
 マジッドマジディ監督作品。貧しい家族を支えるため少女は男の子のふりをして働く。そんな姿に恋をした少年は影ながら少女を見守るのだが…。

 素朴でじーんと心に沁みる映画。あまりにも純粋な恋はもちろん、タリバン統治によって苦しむ人々。アフガン難民の生活までも見えてくる作品。 あんなに優しく温かく切なく人を想えるってすごいなあ。 映像では休憩時間、紅茶に角砂糖をひとつ無造作に入れるシーンが印象に残ってます。
 ○ ☆☆☆☆☆

  <感激度>

   ・☆☆☆☆☆…感心!感激!感涙?ぜひ見て欲しいっ。また観たい!
   ・☆☆☆☆……いやー。良かったー!映画って素晴らしい!
   ・☆☆☆………うん、面白い。
   ・☆☆…………ふむふむ。こういうのもありかな。
   ・☆……………残念ながらあまり好きではありませんでした…。

  <場所>

   ・映画館……………………………………●
   ・DVDまたはビデオでホームシネマ………○